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パーフェクトJavaScriptは読者を選ぶ硬派な本

アリエルCTOの井上さんから「パーフェクトJavaScript」の献本をいただきました。遅くなりましたがここで紹介しておきたいと思います。

パーフェクトJavaScript (PERFECT SERIES 4)

パーフェクトJavaScript (PERFECT SERIES 4)

この本を最初に読んで思ったのは、よくもまあこんな無謀な大作を書き切ったなぁということでした。

JSの言語仕様から言及し、jQueryHTML5周辺技術、Node.jsまでをひと通り触れてあります。さらに触れるだけでなく、昔や将来の仕様 (ECMAScript 5なんて初めて見たし) やブラウザ間の互換性についても随所で細かく言及されているため、これだけ知識が詰まった本というだけで圧倒されてしまいます。

おそらく誰が読んでも何かしら新しい発見があると言える本でしょう。

パーフェクト?

幅広い分野のJavaScriptの"今"を、事細かに書いていると言えばかなりの良書と言えますが、それと同時に人を選ぶ本とも言うことができます。

たとえば、本書は中級者以上をターゲットにすることで、ある程度の労力を節約しています。本書ではコード例としてSpiderMonkeyのインタラクティブシェルでの実行結果を載せています。通常の本であれば最初にSpiderMonkeyのインストール方法といった親切(悪く言えば退屈で無用なお世話)な解説がついているところですが、本書にはそれがありません。硬派ですね。

また、幅広い分野を扱っている分、JavaScriptでWebアプリケーションを作れれば良い人にとっては無用な知識も多く含まれています。手っ取り早くJavaScriptを学びたいという人はjQueryのドキュメントでも読んで実際に動かしてみるほうが近道だとは思います。

この本は以下のような人におすすめです。

  • JavaScriptの流行を幅広く知りたい
  • 他言語習得者のJavaScriptのOverview
  • 仕様について詳しくなりたい

まとめると、JavaScript 第5版を読むほどではないけど、JSを言語として学びつつ、流行についてゆきたい欲張りな人向けの本です。JSをガチで学びたい人は読んでおいて損はないでしょう。

注意点を一つだけ。第1〜2章はJavaScript文法のおさらいのようなものなので、人によって退屈に思うかもしれません。僕は退屈でした。けれど後ろの章に進むに従ってだんだん面白くなってきたので、書店で立ち読みする際は、最初の数節だけでなく、他の章も同時に読んで総合的に判断することをおすすめします。

第5版との比較

JavaScriptを言語として学べる」本と言えば、「JavaScript 第5版」が名高い名著です。

JavaScript 第5版

JavaScript 第5版

この本は704ページもありながら、その多くを純粋なJavaScriptの文法と利用に費やしているというとんでもない大作です。それ故、この本の唯一の難点は、その厚さです。持ち歩くにはかなり難があります。

一方のパーフェクトJavaScriptも544ページありますが、第5版に比べると少し薄いです。

重さも少し控えめです。

MacBook Airを持ち歩ける人なら問題なさそうですね。

筋力に自信のない方はまずパーフェクトJavaScriptで基礎体力をつけるといいと思います。

ちなみに第5版は1,134gでした。

参考

ありえるえりあに井上さん自身が紹介記事を書いています。

この本やありえるえりあの癖のある文章が気に入った人は、筆頭執筆者の井上さんが書いている「実践JS サーバサイドJavaScript入門」も読んでみてもいいかもしれません。僕は読んでないのでわかりませんけど。

実践JS サーバサイド JavaScript 入門

実践JS サーバサイド JavaScript 入門